【宇宙】日本の宇宙ビジネス。宇宙エンターテイメントって?

宇宙ビジネスと聞くと、人工衛星やロケットを連想されるのではないでしょうか。
しかし、近年の日本の宇宙ビジネスは、SONYの参入を皮切りに「宇宙エンターテイメント事業」に参入する企業が増えています。


日本の宇宙ビジネス市場は1.2兆円で、内閣府は2030年初頭には2.4兆円に倍増させていく考えを示しています。
異業種が次々に宇宙ビジネスに参入していく中で、今後「宇宙エンターテイメント事業」もますます拡大していくものと考えられています。
では、日本企業の「宇宙エンターテイメント事業」について、どんな取り組みがあるのでしょうか。

SONY(ソニー)

「宇宙を解放する」をキャッチフレーズに宇宙ビジネスに進出しました。
SONYは、東京大学とJAXAとともに「宇宙×エンターテインメント」をコンセプトとした事業を共同で展開しています。

SONYのカメラ技術を搭載した衛星を宇宙空間に打ち上げることで
地球にいながら宇宙空間のカメラをリアルタイムで動かすことを可能にするプロジェクトです。
衛星映像は同じ角度から地上を追尾するものが多い中、
ユーザーがカメラのパン(水平)、チルト(傾き)、ズーム(拡大)を自由に操作できることは新しい表現の可能性につながると考えられています。

もしSONYのVR技術も合わさったなら、擬似的な宇宙旅行のような体験ができるかもしれませんね。

Yspace(ワイスペース)

宇宙ビジネスのスタートアップ企業です。
VR・AR・3D技術による宇宙エンターテインメント事業を展開しており、都内の宇宙関連イベントでは月面VR体験ブースを出展していました。


2023年6月には、プロジェクト型作業スキル訓練ボードゲーム「Project Luna」を発表しています。
「Project Luna」は、月探査プロジェクトのチームメンバーとしてミッションに挑戦していくロールプレイングゲームとなっており、
ミッションをクリアしていく中で、プロジェクト内のコミュニケーションスキルを身につけられるスキル訓練を目的としたゲームのようです。
VR・AR・3D技術に力を入れている企業ですので、リアルな訓練型ゲームを体験できるのではないでしょうか。
2023年8月現在も、ゲームのテストプレイヤーを募集しているようです。

amulapo(アミュラポ)

こちらも宇宙ビジネスのスタートアップ企業です。
VR・AR・AIなどのICT技術を用いて、宇宙体験コンテンツを提供している企業となります。


特に鳥取×宇宙の事業に力を入れており、「砂丘で月面開発」を体験できるコンテンツを、行政と協力して開発・展開しています。
宇宙飛行士を擬似体験できるコンテンツとなっているようです。
ライトなコンテンツとしては、夜の鳥取砂丘での「星空観測ツアー」も展開しています。
(鳥取県は、鳥取砂丘周辺を活用した「鳥取砂丘月面化プロジェクト」を進めており、鳥取砂丘の砂地を月面と見立てて、月面探査に必要なさまざまな実証実験を行なっています。)

これまで紹介した宇宙エンターテイメント事業の中では、アナログ(リアル)とデジタルを融合した宇宙体験をコンセプトにしているようです。

いかがでしたでしょうか。
宇宙ビジネスと聞くと、国や大企業が行うものをイメージしがちですが
エンターテイメント事業は一般のユーザーに向けたコンテンツが多く、宇宙開発を身近に感じてほしいという各社の思いが感じられますね。

次回は世界の宇宙ビジネスを取り上げてみたいと思います。

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